端午節

今日は中国の旧暦の5月5日で、端午節です。

端午は中華圏の四大伝統節の一つとして、私の
地元(中国南西の高原地方・貴州)では色々と
行事があります。
(※写真はすべて中国のネット上で拾いました)

【赛龙舟】
龙舟

元々は中国の戦国時代、楚の愛国詩人”屈原”を
助けるために民衆たちが船を出した故事に
ちなみこの”龍船節”と呼ばれる行事になった
…という説が主流になっています。

龍の形をした手漕ぎボートで競漕する行事
ですが(苗族などの)少数民族が多い貴州では
「龍船節」は竜王という神様に対する祭りの
ひとつで、竜王廟というお寺でいくつかの
祭祀をしたのち龍船を起動しその年の豊作や
太平を祈ります。

【ドアにヨモギと菖蒲をかける】
艾草和菖蒲
昔の中国では五月といえば暑い夏が始まり、
疫病の流行る悪い時期だとされていました
ので、薬草をとって悪い「気」を祓うために
香りが強く魔除けの力があると信じられて
いたよもぎや菖蒲をドアにかける風習が
根付きました。

【五色の糸】
五色丝线

端午節の朝に青、白、赤、黒、黄の五色の糸を
編んでつくったお守りを子供の手首や足首に
付けます。

五色は木・金・火・水・土の「五行」を表して
おり、同時に「五方面(東西南北と中央)の
龍王の力を借りて邪気から子供を守る」という
意味もあるそうです。

私の地元では糸を付けてもらう折に子供は
喋ってならず、旧暦の7月15日(この日を
うちの地元では月半節といいます)には先祖を
祀る行事が行われますが、その時にこの糸を
燃やします。
それまでは勝手に外したり捨てたりしては
ダメという風習があります。

ほかの地方では端午節の直後の雨の日に川や
湖に流すという習慣が多いようです。

【「王」を書く】
画王
私が幼いころに「なんとなくカッコいい」と
思って大好きだった行事です。水に溶いた
雄黄で子供の額に「王」の文字を書きます。

雄黄とは鉱物でもあり、漢方薬の一種でも
あり、毒害虫を避け、邪気を祓うものと
されていて、また、「王」と書くのは図案化
された虎に因んだもの(虎の額って”王の字”が
描いてあるみたいでしょ?)で、「虎の強さを
もらう」という思いも入っているようです。

【五毒を駆除】
五毒
夏といえば蛇やムカデが活発になる時期です。
農作業の面で害があるということで、型紙を
つくって家に貼って、さらにこの型紙に針を
刺すという呪術のような風習です。

【沐兰汤】
沐兰汤
日本でいうと「菖蒲湯」と同じような行事です。
私の地元では、柏、ウツボグサ、ヨモギ、
菖蒲、桃の葉の五種類の植物を投じて沸かした
お風呂に入ります。
端午の日には家族全員入ります。

【游百病】
游百病
游百病は苗族の大行事です。端午節の時期は、
ちょうど田植えが終わった頃にあたります。
つらい農作業もひと段落つき、綺麗な衣装を
着て端午節の当日は山や野に出て薬草を摘み、
山歌を歌うことで「この日の“遊び”によって
この一年間百病が来なくなる」との言い伝え
から「游百病」という名の行事となりました。

【中華粽を食べる】
粽子
近年では中華粽といえば端午節の代表的な
アイテムといっても過言でもないですね。
各地によって味や形はさまざまですが、主に
北の地方の甘い棗粽と南の地方の塩味肉粽とに
分かれます。私の地元では緑の葉で包んだ
三角錐の形で、甘い粽が多いです。

【雄黄酒を飲む】
雄黄酒
端午の日に微量の雄黄を入れたお酒を飲むのが
全国的な習慣になっています。
かの「白蛇伝」にも雄黄酒の記載がありますね。

【緑豆糕を食べる】
绿豆糕
緑豆糕は緑豆を原料として作られた伝統的な
お餅で、暑気払いの効果があるので、夏によく
食べられます。
中国の科挙制度の第一試験「郷試」はだいたい
8月に行わていましたが、予備試験や試験準備
が始まるのは端午節と重なる5月頃でした。

緑豆糕の「糕」と中華粽の「粽」の発音が
科挙の合格の「高中」と同じ発音だということ
もあって、端午の日には受験生は縁起を担いで
このふたつを食べます。
一般の人も出世や成功を願って緑豆糕を食べる
習慣が広まりました。

【宝塔菜を食べる】
宝塔菜
日本ではチョロギと呼ばれていますよね。
貴州はチョロギの名産地で、端午の日にはよく
食べられています。形が虫に似てるので、
害虫の駆除の意味合いで食べる習慣に
なったのかしら?

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