昨年の7月、10年ぶりに出身大学の同窓会に
参加しました。学生時代はどの学生にせよ
一様に「まだ子供」だったものが、10年も
経つと各人の人生の歩みは一様から様々へと
変わっていました。
また、大学内やその周辺、よく遊びに行った
場所など全てのものが変わっておりました。
近年の中国では都市開発のスピードが速い
ですからね。唯一変わっていなかったのは
学食の美味しい料理ぐらいだったかしら。
(今回、久しぶりに満喫してきました)
経済的な発展や豊かな生活がみなさんに
とっての最大関心事となってしまっている
こんにちの中国社会では、「成功=金持ちに
なること」といった平板な価値観が支配的で、
人が集まるとすぐに年収や投資の話題で
盛り上がります。
わざわざ子連れの外国人と結婚して貧乏な
生活をしている私のありようは、彼らには
理解しづらいものかもしれません。
(貧乏とまで言っちゃうと「言い過ぎ」だと
私自身は思っていますが彼らの感覚だと
そんな感じ)
もしも10年前の私が日本に来なかったなら、
今の私も彼らのようにお金やら不動産やら
地位やらで一喜一憂していることでしょう。
それはそれで楽しい人生だと思いますが、
旦那と出会って可愛い3人娘、2人の息子と
落ち着いた生活というのも幸せな人生です。
当初マンガの題名を「人間万事塞翁が馬」や
「禍福はあざなえる縄の如し」とする案も
頭に浮かんだのですがなんかちょっと違う。
いや、言葉自体はどちらも正しい言葉だと
思うのですが、このマンガに合っていない。
(楊さんと出会うにせよ、旦那に出会うせよ
それをある時は禍になり、べつのある時は
福になり…という類いのものだとは考え
たくないですからね~)
でも「人生なんてわからんものですわ」とは
言いたい気持ちもある。それでこの題名に
なりました。
映画Forrest Gumpに登場した名言に「人生は
箱の中のチョコレート。開けてみるまでは
わからない」とありましたが、それに加えて
誰と開けるか、どのような気持ちで開けるか
によって味わいが違って感じられるかも
しれません。
どんなチョコレートでも美味しいと思えば
それだけで美味しくなるかもよw
pak43.さんに返信
> 物より人を優先したいと考える結果です。
ステキなお話ですね~!
おっしゃる通り「環境や役割が人を変える」という事実は恐ろしい一面を含んでいると思います。我々は環境が穏やかなものであるように努め、「看守と囚人」の事例のような事態に発展しないことを願わなければならないと思いました。
今回の記事も楽しませて頂きました。
友人達との遣り取りに考えさせられました。
私も中国人の友人がいますが
日本を離れる際の友人からのプレゼントに
「財(财产)」を意味する品物をプレゼントされました。
その後に再会した時に
「財」が貯まれば次は「車を買い替えて下さいね」と言われました。
ただ私は旅行中に世話になったので世話をしてもらった御礼に
「財」を成したなら以前から友人が行きたがっていたので
「北海道旅行」に連れて行く約束をしました。
友人の母親を含め自分の車よりも「財」を成せば
旅行に先に連れて行きたいと考えています。
物より人を優先したいと考える結果です。
中国の方は「車」とか大きくて目立つ
日常的に自身の「財力(财力)」を示す
身の回りの物を所有するのが
面子の関係も含めて重要視する傾向が強いのだろうと
体験と今回の記事にも有った情報から
痛切に感じる様になりました。
やはり中国は昔から「格差人民競争国」ではないかと思っています。
めめこさんの様な方は格差を強烈に感じさせない国では多く
「人としての充足感とか精神的な幸せを重視」され
中国本土では大きな格差故に
「如何に稼いでいるかを重視」されるのだろうと
生活環境の影響も含めて感じています。
人としての良い面は国は違っても然程変わらないと思います。
環境や役割が人を変えるのは美国の大学で行われた
有名な「看守と囚人」の検証例も有るので
国の責任も十分有ると考えます。
今回も興味深いお話をありがとうございました。
ハイディさんに返信
ありがとうございます!あの映画が大好きだったから題名に拝借いたしました~。
なんでさんに返信
ホントにそうですよね~、今回集まった同級生の中でも格差はすごかったです。大金持ちになったからといって必ず幸せとは言えないし、かといってお金持ちになったら不便が少ないという側面もありますしね。人生は色々ですなー。
昭和力さんに返信
お酒は苦手ですが、牛乳は好きです。昨日、旦那にこの話をしたら、「俺もやってるやってる、よく冷えた牛乳に、冷凍庫で冷やしたチョコレートの組み合わせで、奥歯でボリボリ、モグモグ食べるのが良いんだ」とダイエットとかけ離れたことを言っていました。(違
あすちるべさんに返信
私の父と母の時代は容赦なく年収・ボーナス・貯金などぜんぶ聞かれたものだそうです。私の世代になっても今回みたいな同窓会だと、もう再開した初っ端から「給料いくら」的な話に突入していきましたw
私を含め、わりと違和感を感じてません。(「私だけ給料が安くて恥ずかしい」とかはもちろんありますし、もうひとついうとメンツのために水増ししている人も居るかも!w)
日本だと大阪の人がわりと開けっ広げだそうですね。
素敵な題名ですね!
格差が少ないのが日本の良いところかもしれませんね〜(といっても貧困層も勿論いますが)逆に韓国や中国だとヤバイくらいのお金持ちいますよね。トヨタの社長よりお金持ってますから(笑)これを喜劇と捉えるか悲劇と捉えるかで人生の楽しみ方が変わりそうです。
箱を開けなきゃ分からないチョコレート、でも本質(味)は食べなきゃ分からない。世界は広いですね
板チョコなら、よく冷えた牛乳を飲みながら食べるのがイケます。
ビターチョコなら、赤ワインとよく合いますよ。(すっとぼけ)
以前中国に行った時、たまたまかも知れませんが若いのにお金持ちの中国人に知り合いました。
話をすればするほど日本はきっと彼らからすると「貧しい」国になっているんだなと実感したものです。
例えば車を買う時、日本人だとまず「買える条件」から考えることがおおいのですが
彼らはまず「なにが欲しいか」を考えるのです。
(中国では軽自動車は多分売れないでしょうね。「欲しい」車ではないですから)
一方でタクシー運転手の方とも少し話しましたが、生活は非常に苦しいと。日本より格差が
激しいとも感じました。
(このあたり、めめこさんが言う「もっとも成功した社会主義国家日本」を感じるところです)
どちらの国も一長一短ありますが、好きな人と平和に共に暮らすことは幸せの共通点かと思います。
さておき、日本ですと年収や資産の話はおおっぴらにはしませんが、この辺り中国系の人はシビアに聞いてくることが多いように思います。国民性かな?